腸内フローラという言葉を聞いたことはあっても、実際にそれがどのようなものか分からないという方も少なくないと思います。ここでは、腸内フローラについて解説していきます。

人間の腸内には200種類から1,000種類以上、100兆個から1,000兆個の腸内細菌が存在していて、それらを合わせた重さは1キロから2キロにもなると言われています。これらの細菌は、グループとなって腸内に密集しています。

この腸内細菌が密集した様子が、花畑（フローラ）のように見えることから、腸内細菌の集まりのことが腸内フローラと名付けられました。腸内フローラは乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌によるもの、ウェルシュ菌やブドウ球菌などの悪玉菌によるもの、バクテロイデスや大腸菌などの日和見菌によるものの3つの種類があります。

これら3つの種類の腸内フローラが善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割といった比率で腸内に存在するのが、理想的な状態であると言われています。